グループのロゴを手に地域課題解決への意欲を新たにする琴浦モビリティグループのメンバー=鳥取県琴浦町赤碕、赤碕ダイハツ
グループのロゴを手に地域課題解決への意欲を新たにする琴浦モビリティグループのメンバー=鳥取県琴浦町赤碕、赤碕ダイハツ

 鳥取県琴浦町内の自動車販売5社が手を組み、休日の顧客の依頼に営業日の社が対応し、喜ばれている。夜間のトラブルにも手分けしてフォロー。顧客本位を貫きつつ、休みを取る働き方改革の連携策は日本自動車会議所(東京都)の2021年度「クルマ・社会・パートナーシップ大賞」で部門賞に輝いた。
(柴田広大)
 ユニークな試みは、町内で人口減少に伴い車の保有台数が減り、同業者が減る中、赤碕ダイハツ(琴浦町赤碕)の上田啓悟社長(49)が、休日や夜間でも修理や販売の依頼に応えられる態勢を整えたいと発案。赤碕ホンダ販売(同町赤碕)、くらみつ自動車工業(同町釛)、ながれ自動車販売(同町徳万)、なにわ自動車(同町八橋)の理解を得て20年7月に「琴浦モビリティグループ」を結成した。
 グループは「協力」「共有」「分担」の精神の下、年末年始と盆期間、ゴールデンウイークを除き、どの日も少なくとも1社が営業して交代で休む態勢を確立。夜間の事故などトラブルも最寄りの社が対応するなど互いに業務をカバーし合う。5社の定休日や扱うタイヤ、経営者をイラスト付きで紹介したチラシを作り、住民に親近感を持ってもらう活動にも取り組む。顧客から「夜の事故に対応してくれて本当に助かった」などと感謝の声が寄せられるという。
 クルマ・社会・パートナーシップ大賞は、自動車生産、販売など関連産業で組織する日本自動車会議所が21年度に創設。業者や自動車ユーザーの取り組みを顕彰する。今回は、全国75事業者から応募があり、琴浦モビリティグループは大賞に次ぐ部門賞の「地域・コミュニティ活性化賞」に選ばれた。
 上田社長は、社員の働き方改革と住民の安心安全につながると胸を張り「より認知度を上げて地域課題の解決につなげたい」と話した。