新型コロナ関連需要で業績好調なホームセンターのジュンテンドー(益田市下本郷町)が、店舗の大型店化を進める。10月予定で出雲市内の店舗を移転拡張するほか、2022~23年に移転と新規出店で計6店の中大型店のオープンを計画。主力の園芸、資材類を中心にコロナ禍の需要増に対応できるよう売り場を充実させる。
同社は127店を展開し、このうち売り場面積約2千平方メートル超の中大型店が約半数の59店。残る小型店で老朽化した店舗を移転の対象とし、売り場面積を拡大する。
1991年8月オープンで築30年の知井宮店(出雲市知井宮町、建築面積1700平方メートル)の移転は、閉店した旧サンアイ出雲西店(同市神西沖町)を取得し、新たに神西店(3081平方メートル)として全面改修する。中大型店の新店は約2年半ぶりで、新型コロナの巣ごもり需要で伸びている園芸や日曜大工用品の売り場作りに注力する。
22年はいずれも移転新築で、新浜村店(鳥取市気高町、3300平方メートル)、新加西店(兵庫県加西市、5370平方メートル)など計3店を予定。23年は京丹波店(京都府京丹波町、3100平方メートル)を新規出店するほか、2店舗の移転新築を計画している。投資額は大型の新加西店が約10億円で、その他は約5億円を見込む。
飯塚正社長(61)は「小型店では需要に応えられるほど品数が提供できなかった。移転改修することで農業園芸分野を中心に拡張し、てこ入れを図りたい」と話した。(村上栄太郎)