任期満了に伴う松江市長選と市議選が11日、告示される。市長選は、ともに無所属新人の上定昭仁氏(48)=自民、公明、国民民主推薦=と出川桃子氏(43)、共産党新人の吉儀敬子氏(70)が立候補を表明。人口減少対策や市政運営の手法、原発再稼働の是非などが争点となる。投開票は18日。

 上定氏は政府系金融機関で20年以上勤めた経験を基に、産学官金連携による経済活性化策を打ち出し、中心商店街の再生や子育て支援の充実など幅広く政策を訴える。連合島根や市農政会議を含む約140団体から推薦を得て、組織回りや街頭活動に力を入れる。

 出川氏は市役所本庁舎の建て替え事業の見直しを公約の柱に掲げ、支援者の人脈を生かして支持を広げる活動に注力。庁舎問題で閉鎖的な市政が浮き彫りになったと指摘し、市民の多様な意見を反映した施策決定の必要性を唱える。少子高齢化対策も強調する。

 吉儀氏はミニ集会を重ね、全国で唯一、県庁所在地に立地する中国電力島根原発2号機(松江市鹿島町片句)の再稼働反対を主張する。通算33年の町議、市議経験を売りに、PCR検査の無料実施や飲食店支援といった新型コロナウイルス対策を打ち出す。

 定数34の市議選は、現職23人、元職2人、新人16人の計41人が立候補の準備を進める。

 (片山大輔、佐々木一全、中村成美)