松江市長選(11日告示、18日投開票)の立候補予定者3人によるウェブ政策発表会が6日夜にあった。ともに無所属新人で元日本政策投資銀行松江事務所長の上定昭仁氏(48)=自民、公明、国民民主推薦=と元市議の出川桃子氏(43)、共産党新人で元市議の吉儀敬子氏(70)が、市政課題の解決策を訴えた。

 上定氏は若者の移住定住を進めるため、産学官金連携による新規施策で雇用、所得環境を向上させると主張。子育て施策の強化に加え、中心市街地の商店街の再生、伝統文化を生かしたものづくり体験の提供など「貴重な資源に磨きをかけ、夢を実現できる松江を目指す」と力を込めた。

 出川氏は市役所本庁舎の建て替え事業で、着工延期を求める市民運動が広がったことを踏まえ「政策決定における市民不在の構図が最大の課題」と指摘。事業見直しと、施策に多様な市民の意見が反映される仕組みづくりを唱え、全世代が安心して暮らせるまちづくりを進める考えも示した。

 吉儀氏は全国で唯一、県庁所在地に立地する島根原発(松江市鹿島町片句)に関し「市民の安心安全を守るため、2号機の再稼働にきっぱりと反対する」と述べ、事故時の避難計画も不十分だと指摘。新型コロナウイルス対策として、PCR検査の無料実施、飲食店支援にも取り組むとした。

 政策発表会は、松江青年会議所(野々村健志理事長)が主催し、新型コロナの感染拡大防止のため、動画投稿サイト「ユーチューブ」などで中継。

 撮影は松江市殿町の県民会館で行い、野々村理事長をコーディネーターに、3氏が質問に答えた。(片山大輔、佐々木一全)