【米子】地元で発掘された古代の石器や鉄器に焦点を当てた企画展が、米子市福市考古資料館(米子市福市)で開かれている。巧みに作られたやり先や矢じりなどが来場者の注目を集めている。3月7日まで、入場無料。
同館が年3回主催する企画展の一つで、米子市埋蔵文化財センターの所蔵物を展示している。
旧石器時代から古墳時代に現在の米子市全域で発掘された石器や鉄器など約300点を展示。目久美遺跡(米子市目久美町)で出た黒曜石の矢じりやサヌカイトの石斧(せきふ)、諏訪西山ノ後遺跡(同市諏訪)の馬具やかんななどが並ぶ。
小原貴樹館長は「今と違って機械もなく、時間と体力を使って作られた道具から、古代の職人の技を感じてほしい」と話した。 (坂本彩子)