来店者に古布で作ったひな人形を紹介する木村喜代子さん(左奥)=浜田市西村町、Gallery&CafeFUN
来店者に古布で作ったひな人形を紹介する木村喜代子さん(左奥)=浜田市西村町、Gallery&CafeFUN

 【浜田】島根県浜田市三隅町古市場の古布作家、木村喜代子さん(75)の作品展が26日、同市西村町のGallery&CafeFUN(ギャラリー・アンド・カフェ・ファン)で始まった。古布の柔らかな風合いを生かしたひな人形やブローチなど100点を超す作品が来店者を楽しませている。13日まで。

 現代の布にはない図柄や染色の色合いに魅せられ、定年退職を機に作品作りを始めた。人形やタペストリー、かばん、アクセサリーなどを幅広く制作し、教室も開いている。今回は春をテーマに作品を並べた。

 人形や動物の容姿は美男美女ではなく、愛嬌(あいきょう)が出るよう「あえて不細工に仕上げている」のが特徴という。会場を彩るひな人形はぽっちゃりとした顔つきで、古布をリメークした着物が優しい印象を醸し、かんざしなどの装飾品が全身を飾る。ほかにもツバキの花を模したアート作品やえとの置物、バッグなどを展示・販売している。

 来店した浜田市長浜町の村上真由美さん(60)は「どの作品もかわいらしい」と見入った。店は月、火曜が定休。 (勝部浩文)