川本町観光協会は、イベント時に旧JR三江線の線路上を走らせるレールバイクの走行区間を6倍の約1・2キロに延ばす。旧石見川本駅(川本町川本)の構内約200メートルから南北に延伸して、廃線を活用した体験型観光プログラムの魅力を向上させる。
協会は、バイクのようにハンドルのアクセルをひねり速度を調節するエンジン式と、自転車のようにペダルをこいで進む足こぎ式の2種類のレールバイクを保有。駅構内を往復するイベントを定期的に開いた。
参加者から「もっと長い距離を走りたい」との要望を受け、駅から北へ800メートル、南へ200メートル延ばす。
3日に試運転があり、協会職員ら関係者4人が足こぎ式とエンジン式に乗車。カーブや橋の上を走り、転車台を使って折り返しながら区間を1往復し、安全性や運用方法を確認した。
協会は廃線になった日にちなみ31日に一般向けの体験イベントを有料で開く。大久保一則事務局次長は「廃線になって4年の日に、今まで見えなかった新たな景色を楽しんでほしい」と話した。問い合わせは協会、電話0855(74)2345。
(佐伯学)