島根県庁(左)と鳥取県庁
島根県庁(左)と鳥取県庁

 島根県が10日、95人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。鳥取県の新規感染者は97人で、いずれも9日確認分。松江市の保育施設と出雲市の児童福祉施設、鳥取市などであった学校関連のイベント、鳥取市の高齢者施設の、計4件のクラスター(感染者集団)が発生した。

 島根県の居住地別は松江市と出雲市が各40人、安来市6人、益田市4人、奥出雲町2人、浜田市、大田市、県外が各1人。クラスターは9日までに松江市の保育施設で5人、出雲市の児童福祉施設で7人の感染を確認した。

 松江市内の市立学校4校の関係者6人が感染し、休校や部分休校。松江市立病院、県警本部、松江署、益田署でも感染者が出たが業務に支障はない。

 鳥取県内の保健所管内別の内訳は米子45人、鳥取市42人、倉吉10人。クラスターとなった学校関連のイベントは約50人が出席し、9日までに12人が感染した。高齢者施設のクラスターは10人が感染した。

 関係者が感染した米子市の南保育園と米子高校は臨時休業、福米東小と鳥取市の美保南小は学級閉鎖。小規模保育施設・南部町ベアーズは11日に休園。県警本部、米子署、鳥取刑務所、倉吉市立保育園で感染者が出たが業務に支障はない。

 県教育委員会は県立学校で1月中旬から実施した分散登校と分割授業を11日に解除。平日2時間だった部活動は、土、日曜日の1日のみ3時間認め、県内学校との練習試合などは19日から可能とする。

 累計感染者数は島根7385人、鳥取7675人。10日午前0時時点の確保病床使用率は島根(368床)33・4%、鳥取(350床)20・9%。宿泊療養は島根55人、鳥取84人。自宅療養は島根597人、鳥取652人。両県とも重症者はいない。鳥取県は499室としていた宿泊療養施設の算定方法を見直し、546室に改めた。
 (佐々木一全、岸本久瑠人)