雲南市観光協会が今春、着物姿でJR木次線を利用してもらうツアーを始める。第1弾は「桜の旅」で4月1日に企画。出雲大東駅から木次駅まで乗車し、見頃を迎える島根県木次町の斐伊川堤防桜並木を散策する。四季を通じて同様のツアーを予定し、観光客の呼び込みと木次線の利用促進につなげる。 (狩野樹理)
1月にJR西日本木次鉄道部から、市観光協会に出向した須山美穂さん(43)が企画。出雲大東駅を指定管理する市民団体「つむぎ」(南波由美子代表)が昨年11月に開いたイベントに参加し、和服を着用して列車に乗り込む「非日常」の魅力を体感したことをきっかけにツアーを計画した。
第1弾は木次駅から徒歩数分で行ける「日本さくら名所100選」の斐伊川堤防桜並木を巡り、人力車に乗るオプションも組み込んだ。
開催を控え、16日に南波代表(46)とツアー行程や参加者の着付けから乗車までの流れなどを確認した須山さんは「木次線沿線の魅力を発信し、乗車のきっかけになるイベントを続けていきたい」と話した。
ツアーは食事代、着物レンタル代、着付け代込みで1人当たり8800円(人力車コースは1万800円)。定員12人で、若干の空きがある。問い合わせは市観光協会、電話0854(42)9770。