島根県教育委員会
島根県教育委員会

 新型コロナウイルス禍での教育課題を話し合う島根県総合教育会議がこのほど、松江市内であった。教育委員から「大人が常にマスクを着けている環境は子どもたちにとっていかがなものか」など、感染の長期化が情操面の成長に与える影響について懸念の声が上がった。

 会議には丸山達也知事や野津建二教育長ら10人が出席した。

 新型コロナの感染確認から2年となるのを踏まえ、委員の一人が、子どもがマスクの着用や給食の黙食など、感染症対策が講じられる中での生活を強いられていると強調。「今の子どもたちがどのような感覚を持つ大人になるのか心配だ。何が必要で何が必要でないのかを、大人の側が考えていく必要がある」と指摘した。

 丸山達也知事は、対策は重要との認識を示しつつ「常にフルスペックの警戒ではなく、状況ごとに切り替えることも必要だ」と述べた。
  (佐々木一全)