ヌートリアのはく製
ヌートリアのはく製

 島根に生息するさまざまな外来生物と地域との関係を考える企画展「あなたのとなりのエイリアン―島根の外来生物たち―」(県立三瓶自然館、公益財団法人しまね自然と環境財団主催、山陰中央新報社共催)が、県立三瓶自然館サヒメル(大田市三瓶町)で開かれている。同館の研究員やスタッフに見どころを紹介してもらう。

 外来生物は英語で「Alien species(エイリアン スピーシーズ)」と言います。エイリアンと聞くと、得体(えたい)の知れぬ存在を想像してしまいますが、人間の活動により外国から日本に持ち込まれた生き物のことです。

 皆さんの身近なところでは、南米原産のヌートリアや北中米原産のアライグマなどがいます。日本に入り野生化することで、在来種を生息場所から追いやったり、捕食したりするなど生態系への影響が懸念されています。農作物に被害をもたらすこともあり、私たちの生活にも影響が出ています。

 今回の展示の中では、島根にどのような外来生物がいて、どのような問題が生じているのかを紹介します。その上で、これから先、地域の自然とどのように関わっていけば良いかを考えていただく機会になれば幸いです。

 (安藤誠也サヒメル学芸課主任研究員)

▽メモ

 5月29日まで開催。火曜日は休館(5月3日は開館)。入場料は大人600円、小中高生200円。