安来市特定地域づくり事業協同組合(安来市安来町)に昨春、地域づくりパートナー第1号として雇用され組合員企業で農業に携わった佐小田健さん(36)=安来市伯太町安田=が4月、組合員企業の農事組合法人「のきの郷」(安来市利弘町)に就職する。1年間の経験や築いた人脈を生かし地域に定着して新たな一歩を踏み出す。
特定地域づくり事業協同組合は複数の組合員企業で、雇用を生み出して人材を呼び込み、地域活性化や定住促進につなげる。安来では昨春発足し、現在9事業者が加入する。
佐小田さんは市内の能義地区出身で、農業に関心があり兵庫県からUターン。地域づくりパートナーとして、のきの郷やJA関連会社ジェイエイやすぎサービスに派遣されイチゴ栽培、米の荷受けなどに携わり農業のイロハを学んだ。
22日に市役所で「卒業式」があり、イチゴや米など組合員企業の産品、製品を記念品として贈られ「いろんな人とつながれたことが良かった」と意を新たにした。協同組合の山本耕一代表理事(70)=のきの郷組合長=は「地域の中心人物として大きく育ってほしい」と激励した。
協同組合は2021年度、佐小田さんら2人を雇用。22年度は継続の1人のほか4月に2人が加わる予定。
(桝井映志)