【出雲】出雲市浜町の出雲文化伝承館で25日、作品展「出雲の春 つるし飾りと竹あかり」が始まった。ウサギや桜など色とりどりの人形が連なり、竹と組み合わさったきらびやかな飾りが来場者を楽しませている。4月3日まで。28日は休館日。入場無料。
親が子どもの健やかな成長を願って作り飾る「つるし雛(びな)」の伝統文化を広めようと、60代以上の男女30人で構成する「出雲つるし飾りの会」が展示した。
つるし雛の人形は着物の生地や帯などを使って制作し、竹はドリルで穴を開けて模様を付け、LED電球で明かりをともした。
出雲文化工房内に設置されたつるし雛は1基あたり90個の人形が連なり、計12基を設置。災難が去る「さるぼぼ」やお金がたまる「ネズミ」、高貴の象徴「ツバキ」など人形にはそれぞれ込められた意味があるという。
園山明生子会長は「訪れた方は感動のため息をついてくれる。飾りを見てほっこりしてほしい」と来場を呼び掛けた。 (藤原康平)