江の川にアユの稚魚を放流する園児=島根県美郷町粕渕
江の川にアユの稚魚を放流する園児=島根県美郷町粕渕

 【美郷】島根県美郷町粕渕のおおち保育園の年長児16人が12日、近くを流れる江の川にアユの稚魚約3千匹を放流した。

 江川漁業協同組合(島根県川本町因原)が、子どもたちに川やアユに親しんでもらおうと実施。二本木俊二組合長ら漁協関係者6人が参加し、体長約6~7センチの稚魚を用意した。

 二本木組合長が「アユは石に着いたコケを食べる。川がきれいでないと大きくならない」と説明。園児は川岸に並び、アユの入ったバケツをゆっくりと傾けて放流した。川の流れに逆らいながら元気よく泳ぐ姿を眺めながら「いってらっしゃい」「大きくなってね」と声をかけていた。

 同漁協は今年、例年より70万匹多い250万匹を江の川の本支流に放流する計画。アユ漁解禁日は6月1日を予定する。(佐伯学)