島根県庁(左)と鳥取県庁
島根県庁(左)と鳥取県庁

 島根県と鳥取県が2日、それぞれ150人、106人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。いずれも1日確認分。山両県とも100人を超えるのは3月24日確認分以来となる。鳥取県では新たに飲食店と県立高校で県内104、105例目のクラスター(感染者集団)2件が発生した。

 島根県の居住地別は松江市53人、益田市と江津市が各25人、出雲市21人、浜田市11人、大田市と安来市が各4人、県外が3人、雲南市と飯南町、津和野町、隠岐の島町が各1人。
 出雲市役所本庁舎、島根あさひ社会復帰促進センターでともに1日、職員1人の感染を確認したが、それぞれ来庁者や受刑者との接触はなく通常業務を行う。

 鳥取県の保健所別は鳥取市59人、倉吉20人、米子27人。
 クラスターは倉吉市内の接待を伴う飲食店と県立岩美高校の運動部。飲食店は3月31日までに従業員と利用客計10人が感染し、同27日から営業を停止している。接触者は特定しており、店名は非公表。岩美高校では1日までに関係者9人の感染を確認し、現在学校は春休み期間中のため職員と生徒に不要不急の外出を控えるよう指示した。
 鳥取市役所では2日に本庁舎4階で勤務する職員1人の感染が判明したが、不特定多数の市民との接触はなく業務に支障はない。

 累計感染者数は島根9657人、鳥取9523人。1日午前0時時点の確保病床の使用率は島根(371床)13・7%、鳥取(350床)17・1%。宿泊療養は島根44人、鳥取80人。自宅療養は島根700人、鳥取491人。両県とも重症者はいない。
       (中島諒)