鳥取県大山町の国立公園・大山で2人が滑落して死亡した事故を受け、鳥取県が4日、情報連絡会議を開き、県内外の登山者に登山届提出の徹底を求めた。
会議では、山では雪が残っている上、登山道が凍結している場合があるとし、県のホームページやツイッターを活用し、注意喚起を行うとした。
県警のまとめでは、22年の県内の山岳遭難は4日までに計7件に上り、3人が死亡。うち大山で5件、鳥取県と兵庫県にまたがる氷ノ山(鳥取県若桜町)で2件発生した。遭難した9人は全員が県外在住者で、6人が登山届を提出していなかった。
出席した、県警地域課の大塚明課長は「登山ルートや装備品が記載された登山届は迅速的確な救助に重要だ」と強調。平井伸治知事は「気象状況などを考えて登ってほしい」と呼び掛けた。
(岸本久瑠人)