見頃を迎えたチューリップ=安来市伯太町東母里
見頃を迎えたチューリップ=安来市伯太町東母里

 島根県安来市伯太町東母里、市役所伯太庁舎近くのチューリップ畑が見頃を迎えた。毎年、田植え前の田んぼを活用して地元生産者が栽培しており約2ヘクタールに100種類以上、計60万本が咲き誇る。来週末ごろまで楽しめそうだという。

 八重咲きの「フラッシュポイント」、黒っぽい紫色の「コンチネンタル」、赤とオレンジ色の「ファビオ」など色とりどりの花が並ぶ。新型コロナウイルス禍で恒例の「はくたチューリップ祭」は3年連続の中止となったものの、9日は大勢の行楽客が散策や写真撮影を楽しんだ。

 1本50円で販売しており好みの花を選んで抜く客の姿もあった。毎年訪れるという松江市浜乃木3丁目の自営業、小泉達也さん(36)は「今年もきれい。持って帰れるのがうれしい」と喜んだ。

 生産者6団体で組織する同祭振興会の寺田禎会長(64)は「いろんな品種があるのを見て楽しんでほしい」と話した。 (桝井映志)