島根県が11日、90人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。鳥取県の新規感染は69人で、いずれも10日確認分。9日確認分の感染者は島根113人、鳥取62人だった。
10日確認分の居住地別は、松江市33人、出雲市23人、安来市、江津市各5人、雲南市4人、邑南町、隠岐の島町各3人、浜田市、益田市、大田市、西ノ島町各2人、海士町1人、県外5人。9日確認分は松江市48人、出雲市40人、益田市7人、雲南市5人、江津市4人、安来市3人、浜田市2人、大田市、邑南町、隠岐の島町、県外が各1人。
10、11日の両日で松江市内の学校2カ所と隠岐保健所管内のイベント、出雲市内の事業所、浜田保健所管内の学校の部活動で計5件のクラスター(感染者集団)を公表。いずれも接触者が特定できており、施設名などは公表しない。累計は172件となった。
松江市内では4月8日に県内164例目のクラスターとして公表した保育施設で職員1人の感染を確認。同施設の感染者は6人となった。島根県警本部の30代男性警察官1人と商工中金松江支店の職員1人、島根原子力発電所協力会社の社員2人、島根県邑南町教育委員会の職員1人も感染。関係者の感染確認で、出雲市立幼稚園1園が休園し、雲南市立児童福祉施設1カ所は休所した。安来市立小学校1校は12日を休校する。
10日確認分の鳥取県の保健所別は、鳥取市27人、米子27人、倉吉15人。9日確認分は米子29人、鳥取市28人、倉吉5人で、県は米子市内の高齢者福祉施設をクラスターと認定した。7日までに利用者と職員計6人の感染が確認されたが、接触者を特定できたため、施設名は公表しない。
鳥取東、青谷両高校の関係者各1人の感染が判明し、11日から臨時休校。鳥取市の認可保育施設1施設で関係者1人が感染し、休園した。米子市の弓ヶ浜、加茂両中学校の関係者各1人が感染し、学級閉鎖した。
累計感染者数は島根1万794人、鳥取1万194人。11日午前0時時点の確保病床使用率は島根(371床)19・4%、鳥取(350床)13・1%。自宅療養は島根958人、鳥取492人。宿泊療養は島根38人、鳥取100人で、両県とも重症者はいない。
(佐々木一全、岸本久瑠人)