上定昭仁市長(右)に館内を案内する清水谷善圭理事長(中央)=松江市八束町波入、中村元記念館
上定昭仁市長(右)に館内を案内する清水谷善圭理事長(中央)=松江市八束町波入、中村元記念館

 松江市出身でインド哲学・仏教学の世界的権威、中村元氏(1912~99年)の功績を伝える中村元記念館(松江市八束町波入)の開館10周年を祝うオープニングセレモニーが16日、現地であった。本年度は中村氏の思想の中心にある「慈しみ」をテーマに記念講演会などを予定。関係者は思想を引き継ぎ、広げることを誓い合った。

 セレモニーには約50人が出席。同館の清水谷善圭理事長が「中村先生の遺志を継ぎ、慈しみの心を広げていきたい」とあいさつした。松江市の上定昭仁市長は「節目の年に、東洋思想研究の学術的振興と、地域との交流が生まれることを祈念する」と述べた。

 10周年を記念して、10月29日には松江テルサ(松江市朝日町)で「慈しみ」をテーマにした講演会を開く。同館での記念展示や一般向けの講座も予定する。

 同館はNPO法人中村元記念館東洋思想文化研究所が運営し、2012年10月10日開館。3月にリニューアル工事が終わり、図書閲覧室を広げた。中村氏の蔵書約3400冊を展示し、約2500冊の関連図書を読むことができる。

  (片山皓平)