島根県庁(左)と鳥取県庁
島根県庁(左)と鳥取県庁

 島根、鳥取両県が19日、それぞれ159人、103人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。島根県内の医療機関で入院患者1人が死亡し、死者は累計14人となった。クラスター(感染者集団)は新たに島根で浜田保健所管内の高齢者施設と雲南市内の学校の計2件、鳥取では鳥取市立桜ケ丘中学校で発生した。いずれも18日判明分。

 島根県の居住地別の内訳は松江市76人、出雲市49人、雲南市16人、益田市12人、浜田市、大田市、安来市、江津市、川本町、隠岐の島町各1人。新たに発生したクラスターの感染確認は、18日までに浜田保健所管内の高齢者施設5人、雲南市内の学校10人。いずれも接触者は把握できているとして施設名、学校名は公表していない。

 松江市は市立小学校3校で関係者計5人が感染し、うち2校は19日まで学級閉鎖、1校は22日まで休校。市北消防署東部分署と市交通局の職員各1人、島根県警本部の30代男性警察官2人、島根原子力発電所の社員と協力会社社員の各1人が感染。出雲市で行政センター職員1人、大田市で市役所本庁舎3階に勤務する職員2人の感染がそれぞれ確認されたが、通常業務への支障はないとしている。

 雲南市では、19日から市内の小学校1校を学年閉鎖、児童福祉施設1カ所を臨時休所とした。

 鳥取県の感染判明の保健所別は米子64人、鳥取市35人、倉吉4人。鳥取市立桜ケ丘中では17日までに学校関係者6人の陽性が判明し、県が学校生活で感染が広がったとしてクラスター認定した。県内のクラスターは114件となった。

 米子市では、市立第二学校給食センターに勤務する関係者1人の陽性が確認されたが、センター内で濃厚接触者はおらず、通常通り稼働。同市の皆生養護学校、福生中学校、小学校3校、境港市の境港総合技術高校、倉吉市の明倫小学校が、関係者の感染確認に伴いそれぞれ休校や学級閉鎖となった。

 19日午前0時時点で、累計患者数は島根1万1946人、鳥取は米子保健所管内の陽性の取り下げ(1件)があり、1万1043人。確保病床の使用率は島根(371床)が16・4%、鳥取(350床)が15・7%、宿泊療養は島根34人、鳥取116人、自宅療養は島根989人、鳥取609人。重症者は島根1人で、鳥取はいない。