島根、鳥取両県が20日、それぞれ186人、124人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。島根は1日の感染者数として過去2番目の規模で、うち113人が松江市在住者だった。いずれも19日検査分。
島根県は松江市以外の居住地別の内訳が出雲市46人、雲南市9人、安来市6人、益田市5人、川本町3人、隠岐の島町2人、大田市、美郷町各1人。
新たなクラスター(感染者集団)の発生は4件で、19日までに松江市内の事業所と学校で関係者各5人、同市立保育施設で10人、益田保健所管内の学校で5人の感染をそれぞれ確認。いずれも接触者は把握できている。クラスターの累計は194件となった。
県と松江市、出雲市の職員各1人のほか、松江市立小学校3校と中学校2校で関係者計8人が感染。中学校の1校は学年閉鎖し、残り4校は学級閉鎖となった。出雲市でも市立小学校1校の一部学級と市立幼稚園がそれぞれ臨時休業となった。安来市立の小学校1校が20、21の両日、1学級を閉鎖。雲南市内の小学校も20日から1校が学年閉鎖、別の1校は2学級を閉鎖とした。
鳥取県の保健所別は米子61人、鳥取市50人、倉吉13人。クラスターは境港市の航空自衛隊美保基地で隊員9人、米子市内の医療機関で患者と職員計7人、同市内の保育所で園児と職員計8人の感染が確認され、累計は3件増の117件となった。
この他に境海上保安部と県西部広域行政管理組合消防局でそれぞれ職員1人の陽性が確認された。米子市の米子南高と小学校5校、あがた保育園、境港市の境港総合技術高、鳥取市のわかば台こども園、南部町のすみれこども園が休校や学級閉鎖などとなった。
累計感染者数は島根1万2132人、鳥取1万1167人。20日午前0時時点の確保病床の使用率は島根(371床)が15・4%、鳥取(350床)が14・9%。宿泊療養は島根34人、鳥取119人、自宅療養は島根979人、鳥取644人。重症者は島根1人で、鳥取はいない。