新型コロナウイルスのワクチンについて、島根県内の高齢者向けとして5月上旬までに、国が66箱を配分する。約3万人が2回接種(1瓶5回接種換算)できる量で、今回の配分で県内約29万人の高齢者の1割が接種できる見通し。

 66箱のうち、4月23日までに20箱が届き、高齢者人口の多い出雲、浜田両市に2箱、そのほかの市町村に1箱ずつ配分する。その後届く44箱は県が配分先を検討中という。松江市にはすでに2箱が届いており、市内の高齢者施設で接種された。

 国は5月以降、配分量を増やすとしており、県は5月の連休明けから本格的に高齢者接種が始まるとしている。

 3月に始まった医療従事者分は5月7日までに、県内の医療従事者2万6千人が2回接種できる量の48箱が届く予定。5月中には接種が完了する見込み。

 15日の県議会文教厚生委員会で報告された。(中村成美)