島根県奥出雲町と鳥取県日南町にまたがる国定公園の船通山(1143メートル)で、群生するユリ科の多年草カタクリが見頃を迎えた。紫色の花を精いっぱい咲かせ、登山者を迎えている。奥出雲町まちづくり産業課によると、5月初めまで楽しめる。
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直径3~5センチのカタクリの花は、山頂付近に広がる約1ヘクタールの斜面のあちらこちらで、反り返った特徴のある花びらを広げている。晴天となった28日はカタクリも日を浴びて輝き、登山者が山頂の眺めを絡めカメラに収めた。
毎年訪れている広島県福山市伊勢丘の水橋征雄さん(79)は「澄んだ空気とカタクリに喜ばせてもらっている」と話した。
(山本泰平)