島根県と鳥取県が29日、それぞれ126人、85人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。いずれも28日確認分。クラスター(感染者集団)は、島根で松江市内の保育施設と出雲市内の児童福祉施設の計2件、鳥取では鳥取城北高校と、米子市内の医療機関の計2件で発生した。
島根の居住地別は松江市58人、出雲市40人、安来市13人、邑南町4人、雲南市、浜田市、益田市各2人、大田市、奥出雲町各1人、県外3人。島根県警察本部は県東部警察署の警察官1人の感染確認を発表した。
クラスターはいずれも、松江市内の保育施設で9人、出雲保健所管内の児童福祉施設で職員と利用者の計6人の感染を確認。接触者の把握はできていることから、施設名などは公表しない。
鳥取県の保健所管内別は米子58人、鳥取22人、倉吉5人。鳥取市の県立中央病院職員1人の感染が確認された。同病院は接触者全員に検査を行い、29日に陰性を確認したため、通常通りの診療を続ける。鳥取県警察本部は鳥取署職員1人の感染確認を発表した。
クラスターとなった鳥取城北高では27日までに学校関係者計25人を確認。同校は25日からオンライン授業を行い、通学はしていない。米子市内の医療機関では28日までに、患者と職員計15人の感染を確認。消毒を行った上で運営は継続する。
境港市立渡小学校関係者1人の感染確認により、29日から臨時休校などの対応とする。
鳥取県は21日に発表した感染者を1人取り下げた。累計感染者数は島根1万3682人、鳥取1万2204人。28日午前0時時点の確保病床使用率は島根(371床)13・5%、鳥取(350床)15・4%。宿泊療養は島根36人、鳥取141人。自宅療養は島根1302人、鳥取824人。重傷者は両県ともいない。
(大迫由佳理)