島根県と鳥取県は3日、それぞれ156人、84人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。いずれも2日確認分。出雲市内の学校と、米子市内の米子工業高等専門学校と高齢者福祉施設でクラスター(感染者集団)が発生した。
島根の居住地別は松江市64人、出雲市50人、安来市11人、雲南市、益田市、隠岐の島町各4人、邑南町3人、浜田市、大田市、奥出雲町各2人、県外10人。
クラスターが発生した出雲市内の学校は、4月30日までに陽性となった患者1人の接触者を検査し、新たに7人の感染を確認。接触者は把握できているとし、学校名は公表していない。6日は一部学級を臨時休校する。
松江市では市立学校給食センターで職員1人の感染を確認。発症2日前から出勤しておらず、職場での接触者はいない。市立保育施設では職員5人の感染も新たに判明し、うち4人は1日にクラスター認定された施設に勤務。同施設は4月26日から5月2日まで休園した。
鳥取県の保健所別の内訳は米子57人、鳥取市18人、倉吉9人。米子工業高等専門学校は1日までに学校関係者9人の感染が確認され、4月29日から休校。高齢者福祉施設は2日までに利用者、職員の9人の感染が確認され、4月30日から利用休止。接触者が把握できているとして施設名は公表していない。
このほか、鳥取中部ふるさと広域連合消防局が職員1人の感染を確認。住民などへの影響はないとして、業務を続ける。
累計感染者数は島根1万4093人、鳥取1万2464人。3日午前0時時点の確保病床使用率は島根(371床)10・2%、鳥取(350床)14・0%。宿泊療養は島根27人、鳥取122人、自宅療養は島根1032人、鳥取723人。両県とも重症者はいない。
(久保田康之、白築昂)