JR西日本米子支社が16日、大型連休期間中(28日~5月5日)に管内で運行する特急列車の指定席予約状況を発表した。予約率は10・1%で、新型コロナウイルス感染拡大で初の緊急事態宣言が発出され、過去最低になった前年同期比93・1%増と持ち直した。

 ただ予約率は依然、低水準にあり、猛威を振るう変異株の影響で旅行や移動を手控える傾向が色濃く出た。

 15日現在の入り込みと送り出しを合計した指定席(定員9万2794人)の予約率は、東京-出雲市駅間を結ぶ寝台特急サンライズ出雲の71・1%を最高に、スーパーおき(新山口-米子・鳥取)12・5%、やくも(岡山-出雲市)8・1%、スーパーはくと(京都-鳥取・倉吉)7・4%、スーパーいなば(岡山-鳥取)7・1%。

 期間中、前年並みの516本が運行予定。JR西米子支社の広報担当者は「極端に利用が少なかった前年度の反動ではないか」と分析している。一方、5月6日以降の運転計画も発表した。やくもは9日まで1日30本中8本、スーパーはくとは10日から当面の間、1日14本中2本を減便する。(山根行雄)