人工授粉作業を体験する児童=安来市久白町
人工授粉作業を体験する児童=安来市久白町

 【安来】島根県内最大の梨の産地・安来市にある梨園で16日、市立荒島小学校(安来市荒島町)の3年生32人が二十世紀梨の人工授粉作業を体験し、農業と地場産品への理解を深めた。

 同校は約20年前から毎年、梨農家の板持浩二さん(58)=安来市久白町=が所有する梨園で体験学習に取り組んでいる。

 児童は板持さんに人工授粉の目的や方法を教わると、地元の荒島地区活性化推進協議会メンバーの手ほどきを受けて作業に挑戦。白くかれんな花の中心部にあるめしべに狙いを定め、筆を使って丁寧に花粉を付けていった。

 印藤晴希君(8)は「農家の人が一つ一つ花粉を付けて梨を作っているのを初めて知った。楽しく作業ができた」と話した。

 児童は5月に小袋掛け、6月に大袋掛けの各作業を体験し、9月に梨の実を摘み取る予定。(渡部豪)