思い出の味を楽しむ来店客=松江市黒田町、キャスパル
思い出の味を楽しむ来店客=松江市黒田町、キャスパル

 キャスパル1階フードコートで、ひときわにぎわうのがラーメン店「めん宝(ほう)松江」だ。旧アピア時代からのファンが多く、思い出の場所で最後の一杯を楽しもうと連日大勢が詰め掛けている。

 同店は旧アピアのオープンとともに営業を始めた。当時は「アピアらーめん」の店名で、手作りの豚骨スープや味付け肉が入った「学生らーめん」などが人気を博した。キャスパル開店で現名称になったが、変わらぬ味でファンの胃袋をつかみ続けた。

 16日昼、学生時代の仲間と訪れた会社員、田中瞬さん(33)=松江市堂形町=は「本格的なスープの味が大好き。子どもの頃から多くの時間を過ごした、自分にとって原点のような店」と思い入れを語る。

 旧アピアで勤務経験があるパートの谷本邦枝さん(63)=同市東生馬町=は「休憩時間に同僚とよく食べに来ていた。本当に懐かしい」と思い出の味をかみしめた。

 想定を超える来店で食材が不足気味となり、営業時間を短縮しているが、最終日まで店を開ける。経営する川田朋弘さん(55)は「歴史の重みを実感している。店を続けてほしいとの声もあり、検討している」と話した。(部田寛孝)