三つどもえの戦いとなった松江市長選が17日、最終日を迎えた。届け出順に、無所属新人で元日本政策投資銀行松江事務所長の上定昭仁候補(48)=自民、公明、国民民主推薦、共産党新人で元市議の吉儀敬子候補(70)、無所属新人で元市議の出川桃子候補(43)の3人が、市内各地を回って最後の訴えに声をからし、7日間の選挙戦を締めくくった。 (片山大輔、佐々木一全、中村成美)

 上定候補は旧市内をくまなく巡り、産学官金連携での新規施策による雇用創出、所得環境の向上、教育の充実といった幅広い政策を主張。午後6時半から末次町の市役所前で行った最終演説で約800人を前に「子どもたちが古里に誇りを持てる、帰ってくる、夢を実現できる松江をつくる」と訴え、東本町の選挙事務所までの約1キロを支持者と練り歩いた。

 吉儀候補は旧市内を中心に街頭15カ所に立ち、2011年の東京電力福島第1原発事故を引き合いに中国電力島根原発2号機(松江市鹿島町片句)の再稼働反対を強調。午後7時から東津田町の津田小学校近くで最後の訴えに臨み、約60人の聴衆に対して事故時の避難計画の不十分さを指摘しながら「原発の再稼働を許さない皆さんの願いを託してほしい」と力を込めた。

 出川候補は市中心部を重点的に回り、市役所本庁舎の建て替え事業を「政策決定における市民不在の構図」と指摘。事業見直しと市民の意見を政策に反映させる市政の実現を訴えた。午後7時20分から朝日町の松江テルサ前で最後のマイクを握り「旧態依然とした政治手法に終止符を打ちたい。希望ある松江をつくる」と、約300人の支持者に呼び掛けた。