鳥海高太朗氏
鳥海高太朗氏

コロナ後のエアライン
 国内観光地PRの好機

 山陰中央新報社の米子境港政経クラブ、島根政経懇話会の定例会が16、17の両日、米子、松江両市内であった。航空・旅行アナリストの鳥海高太朗氏(43)が「コロナ後のエアライン」と題して講演した。新型コロナウイルス禍で地方都市の国際路線が復活しない中、今年は日本人に国内観光地をPRする好機だと説いた。要旨は次の通り。

 2021年の訪日外国人客数は24万5862人。新型コロナ感染拡大前の19年比で99・2%減少した。ANA、JALとも22年3月期決算は赤字だった。

 米子空港に就航する国際3路線は、いずれも運休中だ。入国者の検疫体制が整った成田、羽田、中部、関西国際、福岡以外の空港では運航が認められていない。入国制限の解除や検疫は、航空会社の自助努力ではどうしようもできない。

 頼みの綱は国内線だ。今年の大型連休は国による都道府県をまたぐ移動の自粛要請がなく、国内線の利用客数は新型コロナ禍前の6~7割まで戻った。山陰両県は国内便が多く発着するが、格安航空会社(LCC)の誘致にも目を向けるべきだ。

 新規就航に欠かせない需要の掘り起こしに向け、地域で特筆すべき魅力を二つ重ねてはどうか。例えば「グルメ」は定期的に現地で食べたいという気持ちになり、リピーターになり得る。数年前に話題となった鳥取砂丘でのスマートフォンゲーム「ポケモンGO」の催しなどと合わせて発信してほしい。

 22年は日本人に日本の観光地をPRするチャンスになる。従来は自粛ムードの中でこっそりと遊びに行っていたのが、今は個人の選択でいく、行かないを決められる状況にまで戻った。人々は旅行に飢えており、需要は必ず戻ってくる。

 (岩垣梨花)