山陰中央新報の連載企画「島根マインド~活躍する県出身者たち」で紹介された首都圏の企業、団体のトップらでつくる「島根マインドの会」の総会が25日、東京都内であった。東京大未来ビジョン研究センターの高村ゆかり教授(安来市出身)の講演もあり、約40人が親睦を深めた。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、総会の開催は2019年以来、3年ぶり。森井三郎代表世話人(エヌ・ディー・アール会長)はコロナ禍やウクライナ情勢を踏まえ、「日本や世界の状況が思わしくないが、元気を出してやっていきたい」と呼びかけた。
高村氏は「カーボンニュートラル時代の企業対応」をテーマに講演。温室効果ガス排出量を実質ゼロにする取り組みは社会貢献や気候変動だけの問題ではなく、企業として、金融機関や取引先、消費者からの評価に関わると指摘。「中長期的な視点で経営を考える契機になる」と述べた。
同会は04年に始まった紙上企画をきっかけに、05年から会員の交流や情報交換を目的に活動。文化、スポーツで功績があった県出身者の顕彰活動にも取り組んでいる。
(原田准吏)