競技に励む角佳樹さん=米子市東福原8丁目、米子産業体育館
競技に励む角佳樹さん=米子市東福原8丁目、米子産業体育館

 車いすラグビー日本選手権準優勝の高知県の強豪チームで、鳥取県米子市内の男性(29)がレギュラーの座を目指し、奮闘している。新型コロナウイルス禍の影響で高知である練習に参加できない時期も、1人でトレーニングに励み、その努力と成長は仲間からも認められている。 (坂本彩子)

 男性は角佳樹さん(米子市東福原8丁目)。少年野球や車いすバスケケットボールの経験もあったが、先天性脳性麻痺(まひ)で手足を自由に動かせないもどかしさがあったという。より楽しめるスポーツを探し、ユーチューブで見つけたのが、車いす競技で唯一ぶつかり合いが認められている車いすラグビーだった。

 1チーム4人が出場してボールを運び、エンドラインを越えれば得点になる競技。「面白そう。かっこいい」と興味を持った。

 リハビリで訪れた養和病院(同市上後藤3丁目)で職員から高知県のチーム「FREEDOM(フリーダム)」を紹介され、2015年1月に母千春さん(59)と共に片道4時間をかけて見学へ。迫力に魅了され、その場で所属を決めた。

 他のメンバーは広島、東京、京都などからやって来る、20~60代の10人。パラリンピック2大会連続銅メダルの日本代表の池透暢(ゆきのぶ)選手ら国内トップ選手を擁し、9チームで争う日本選手権では2年連続準優勝という強豪チームでもまれ、短時間ながら日本選手権出場も果たした。

 コロナ禍の中、20年以降は米子市内の体育館で週3~4回、1時間半程度の自主練習を続ける。勤務先の養和病院メディカルフィットネスセンター(同)のスタッフの手も借り、車いすの走り込み、キャッチボール、筋力トレーニングに取り組み、ユーチューブで守備の研究も重ねる。

 今月20日から3日間、米子産業体育館(米子市東福原8丁目)などであったチームの合宿で、その成果を見せた。守備の動きを見た池選手から「モチベーションの維持は簡単ではなかっただろうが、こつこつと成長しているのが感じられる」とほめられた。

 まだまだ成長途中。「いつかは主力選手に成長し、競技の魅力を多くの人に広めたい」。大きな夢に向かい、努力を楽しんでいる。