データをグラフなどで可視化し、意外な事実に迫る「データism」。

 山陰両県進学校の大学合格実績を集計した大学進学編の第3回は、米子東高校を取り上げる。

【松江北・出雲・米子東】東大合格最多は? 山陰の「進学校」 40年間分の実績をデータ解析 <大学進学編>

 データは松江北、出雲と同様に、1980~2023年度の学校要覧から拾い上げた。

 
 旧帝大に一橋大、東京工大、神戸大を加えた難関国立大(10大学)、「早慶上理」「MARCH」「関関同立」の難関私立大(13大学)、中国5県の大学(7大学)の合格者の延べ人数や、現役合格者の延べ人数を抽出した。医学部は各校や各年度によって記載の有無が異なることから、抽出しなかった。

 併願を含む人数のため、同じ生徒が複数の大学に合格した場合、両大学の合格者としてそれぞれカウントしている。

 

 

難関国立大 合格者が多い上位10大学に入らず 最多は神戸大


 米子東の校訓は松江北と同じ「質実剛健」。普通科のみで、2024年度の生徒数は833人(学級数21)となっている。

 1980~2023年度の難関国立大、難関私立大、中国5県国公立大の計30大学の合格者をそれぞれ合計し、ランキング化した。

▼各大学のグラフにカーソルを合わせると、合格者数と現役合格者の人数の詳細が分かります。スマートフォンの場合は、タッチすると表示されます


 合格者が多い上位10大学の内訳は、難関私立大が6大学(立命館大、関西大、関西学院大、同志社大、早稲田大、明治大)、中国5県の国公立大が4大学(鳥取大、島根大、広島大、岡山大)。上位10大学に難関国立大が入っていないのが特徴だ。

 難関国立大の中で最も合格者が多かったのは神戸大の304人で、大阪大275人、九州大203人と続いた。東京大は112人だった。

 合格者数が最も少ないのは地元の鳥取環境大の2人。島根県立大も16人だった。

人材育成の方針をまとめた米東グランドデザイン。進学先は関西圏も多い


 1980~2023年度で、東京大と京都大の合格者数が一番多かったのは...