益田市特産のアムスメロンが26日、今季初出荷された。春先の強風被害で出荷量、作付面積ともに前年比で減ったものの、4月以降は天候に恵まれ糖度や見栄えが良く上々の出来に仕上がった。6月8日ごろをピークに7月上旬まで出荷が続く。
JAしまね益田メロン部会の55人が10・3ヘクタール(前年比5・9%減)で栽培し、県内シェアは77%を誇る。定植を終えて間もない3月下旬、強風で4棟のハウスが倒壊したほか、ビニール破損の被害があった。4月以降は糖度や網目模様の張り具合を左右する寒暖差があり、極端な気候の変化はなく順調に生育した。出荷量は340トン(8・8%減)を見込み、販売額2億円を目指す。
初荷の2・7トンは生産者4人がJAしまね西いわみ地区本部飯田選果場(益田市飯田町)に持ち込み、見栄えや大きさで等級を選別。県内や京阪神の市場へ送られた。
大場尚俊部会長は「糖度、大きさ、見栄えの三拍子がそろったおいしいメロンができた。強風被害の影響は大きいが、素晴らしい出来で販売額は挽回できる」と話した。
(藤本ちあき)