アフリカの民族を紹介する写真集を制作した山田敏和さん=倉吉市上灘町
アフリカの民族を紹介する写真集を制作した山田敏和さん=倉吉市上灘町

 倉吉市上灘町のアマチュア写真家、山田敏和さん(74)がこのほど、写真集「アフリカ NATURAL LIFE 部族への敬意」を制作した。アフリカ大陸を何度も旅し、2014~17年に訪れたエチオピアやカメルーンなど4カ国13民族のカラー写真232枚を収録した。「独自の生活習慣や文化を守り、自然の中でたくましく生きる姿を見てほしい」との思いを込めた。

 一列に並ばせた牛の背中を全裸の男性が一度も落ちずに何往復もする成人の儀式、草花やボディーペインティングで装った女性、狩猟のため木製のやりを持ち森を歩く男性たち…。A4変形サイズの写真集には伝統的な暮らしを続け、自然と共生する人々の姿が焼き付けられている。

 アフリカの民族に魅せられたのは14年のエチオピア旅行がきっかけ。40度を超す暑さの中、ロバの背中にタンクを載せて水くみに行く女性を目にし、たくましさを感じるとともに「なぜ、こんなところで生活を続けているのか」と関心を持った。

 レンズを通して見えてきたのは共同体の絆。山田さんは「太陽の下で料理したり、みんなで休憩したりしていて、ものはないが幸せを感じた」と話す。

 新型コロナウイルス禍で旅行ができない期間を利用し、厳選したカットを紹介しようと一念発起。製本ができる息子の協力を得て80部を制作した。販売はしていないが、県内の図書館などに寄贈したといい、倉吉市立図書館では貸し出しをしている。7月15~26日には米子市美術館で写真展を開催する予定。