島根県と鳥取県が31日、69人、80人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。大田市内の学校、鳥取市内の私立高校でクラスター(感染者集団)が発生した。新規感染者は両県とも30日確認分。
島根県の居住地別の内訳は、出雲市23人、松江市15人、大田市10人、益田市7人、隠岐の島町6人、雲南市4人、浜田市と江津市各2人。
新たにクラスターが発生した大田市内の学校で8人の感染を確認。接触者は把握できており、名称は公表しない。県内のクラスターは累計262件。
松江市内では30日までの検査で市立小学校3校の関係者計8人が感染し、このうち1校は31日を、2校は6月1日まで、それぞれ学級閉鎖とする。中国電力島根原発の協力会社社員と松江地裁益田支部の職員各1人感染したが、業務に支障はない。
鳥取県の保健所管内別では、鳥取市44人、米子25人、倉吉11人。
クラスターが発生した高校は24日以降で関係者44人の感染を確認。クラスター認定時の感染者数としては県内で過去2番目に多かった。6月1日まで休校とし、2日以降はオンライン授業を行う。県内のクラスターは累計155件。
西部消防局で職員1人の感染が確認されたが業務に支障はない。関係者の感染確認を受け、米子市の米子養護学校と啓成小、鳥取市の面影小、境港市の上道小、倉吉市の倉吉農業高で一部クラスや学年を閉鎖した。境港市の第三中でも感染者が出たが授業は継続する。面影小は31日にも1人の感染が確認された。
累計感染者数は島根1万6918人、鳥取1万5136人。31日午前0時時点の確保病床使用率は島根(371床)14・3%、鳥取(350床)17・1%。宿泊療養は島根27人、鳥取100人。自宅療養は島根486人、鳥取527人。重症者は両県ともいない。
(清山遼太、藤井俊行)