島根県と鳥取県が2日、68人、52人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。両県とも1日検査分。松江市内の市立学校、県央保健所管内の高齢者福祉施設、雲南保健所管内の事業所、八頭郡内と鳥取市内の高齢者福祉施設2カ所で、計5件のクラスター(感染者集団)が発生した。
島根県の居住地別の内訳は、松江市23人、出雲市21人、益田市、大田市、雲南市各7人、浜田市、安来市1人、県外1人。
新たなクラスターは松江市内の市立学校で関係者5人、雲南保健所管内の事業所で6人を確認。県央保健所管内では2カ所の高齢者福祉施設に出入りしていた利用者を含む計10人の感染が確認され、県は一連の感染を同一のクラスターと認定した。いずれも接触者は確認済み。クラスターの累計は265件となった。
松江市では市立病院職員1人と市立小の関係者1人が感染。病院は通常通り診療を行い、市立小は3日まで一部学級を閉鎖する。
感染確認のため雲南市内の小学校1校の1学年を当面の間、学年閉鎖する。出雲市立小1校が当面の間、一部学級閉鎖。出雲市役所本庁舎の職員1人が感染したが、業務に支障はない。
鳥取県の保健所別では米子25人、鳥取市24人、倉吉3人。
クラスターは八頭郡内の施設で9人、鳥取市内の施設で8人の感染が判明した。八頭郡内の施設は通所施設で31日から休止。鳥取市内の施設は入所施設のため感染防止対策しながら運営を継続する。県内のクラスターは累計157件。
智頭病院で職員1人が感染。外来診療は継続する。鳥取森林管理署の職員1人の感染が判明したが、業務に支障はない。
累計感染者数は島根1万7042人、鳥取1万5258人。2日午前0時時点の確保病床使用率は島根(371床)14・6%、鳥取(350床)10・6%。宿泊療養は島根23人、鳥取94人。自宅療養は島根435人、鳥取518人。重症者は両県ともいない。
(佐々木一全、藤井俊行)













