まちかど博物館の展示品を眺める来場者=松江市末次本町
まちかど博物館の展示品を眺める来場者=松江市末次本町

 【松江】明治時代の建築様式が残る山口薬局(松江市末次本町)の「まちかど博物館」で、旧暦に合わせた企画展「端午の節句」が開かれている。店舗奥のスペースに並べられた日本の歴史を伝える甲冑(かっちゅう)やのぼりが、来場者の関心を集めている。入場無料。

 松江大橋北詰に位置する山口薬局は1772年に開業。蔵や屋根裏には代々受け継がれ、商売や暮らしに関わる品々が多く残っており、創業250年目の今年、月替わりの企画展示で公開する。

 5月中旬から6月末までの端午の節句展では、同薬局が受け継いだ全長55センチの甲冑を紹介。三日月型の飾りが付いたかぶとも目を引く。妊娠しながら武者姿で出陣し、応神天皇を出産したとされる神功皇后が描かれたのぼりも展示している。

 山口薬局7代目の妻・山口直美さんは「タイムスリップしたような気持ちで楽しんでほしい」と呼びかける。

 午前11時から午後6時まで。定休日は月、木曜日。

 (山本貴子)