出荷されるシャインマスカットのできについて話す検査員=出雲市荒茅町、JAしまね出雲本部荒茅ブドウ集荷所
出荷されるシャインマスカットのできについて話す検査員=出雲市荒茅町、JAしまね出雲本部荒茅ブドウ集荷所

 「島根ぶどう」の主産地・出雲市で15日、大粒品種シャインマスカットの2022年産が初出荷された。関係者によると、実を付けた4月以降は昼夜の寒暖差や日照時間に恵まれ、糖度と色づきは上々に仕上がった。最盛期は8月中旬で10月末ごろまで出荷が続く。

 JAしまね出雲ぶどう部会の177人が32・7ヘクタールで栽培する。出荷量は前年比7%増の200トンを見込み、販売額は4%増の4億9千万円を目指す。

 初出荷分の約200キロは生産者3人が同市荒茅町の集荷場に持ち込んだ。糖度は例年並みの18度程度で、見栄えや大きさごとに分けられ、県内や関西などの市場へ発送された。

 同部会大粒系部長の前島英樹さんは「糖度も高く、粒の大きいブドウができた。どの房を選んでもおいしく食べてもらえる」と話した。
      (佐野翔一)