第15回隠岐の島ウルトラマラソンが19日、島根県隠岐の島町で開かれた。新型コロナウイルス禍のため2020、21年は延期され、3年ぶりの開催。島内を巡る100キロと50キロの2部門に全国から計674人が参加し、大自然を楽しみながら健脚を競った。
100キロの部は午前5時、フェリーの汽笛を合図に西郷港をスタート。30キロ地点の中村地区の休憩所ではサザエののり巻き、めかぶ汁が振る舞われ、ランナーは「これが食べたかった」と笑顔でほおばった。50キロの部は午前11時半、水若酢神社をスタート。招待選手のプロランナー川内優輝さん(35)=あいおいニッセイ同和損保=が飛び出し、引っ張った。
100キロの部男子は岡山県総社市の県職員吉田隆太さん(42)が7時間40分7秒で初優勝。2位に入った雲南市三刀屋町給下の会社員片寄博幸さん(48)は「拍手が力になり、歩こうと思っても歩けなかった」と沿道の応援に感謝した。
女子は祖父母が町出身という埼玉県加須市の会社員篠﨑理紗さん(30)が9時間3分0秒で3連覇を果たした。
通常の1200人から参加人数を絞り、ゴール地点の入場は参加者と関係者のみにする感染対策を徹底して開かれた。