しまね海洋館アクアス(浜田市・江津市)のゴマフアザラシ7頭が、年1回の毛の生え替わり時期を迎え、鮮やかな銀色の毛並みへ装いを新たにしている。
同館によると、ゴマフアザラシは2~5月に体毛を一新し、撥水(はっすい)力を高める。生え替わりの期間は1週間から1カ月と個体ごとに異なるという。
7頭の多くが銀色の体になったが、23歳メスの「さくら」は生え替わり途中。古い毛は1年間の汚れで光沢を失い全身は茶色や白みがかっているが、腹や背中辺りの新しい毛も目につくようになった。同館海獣展示課の藤島伊吹さん(24)は「体臭もきつくなる時期。見た目の変化と臭いで春を実感します」と話した。
(板垣敏郎)