一般社団法人・中国地域ニュービジネス協議会(広島市)が21日、「第29回中国地域ニュービジネス大賞」の受賞者を発表し、山陰両県からは次席の優秀賞に地ビールメーカーの石見麦酒(江津市桜江町長谷)が選ばれた。

 石見麦酒は、一般的なビール造りで使用されるステンレス製発酵タンクを用いない「石見式醸造法」で地ビールを製造。醸造技術を公開して取り組む事業者のネットワークを広げている。

 新規参入者の研修を本社工場がある温泉リゾート施設「風の国」で受け入れており、交流人口や宿泊客の増加による地域振興への貢献も評価された。

 同賞は独創的で市場性のあるビジネスを展開する企業を表彰するコンテストで、今回は応募があった19社を審査し、大賞1社、優秀賞3社、特別賞5社を選んだ。表彰式は6月に岡山市内で行われる。

      (新藤正春)