桂文枝さん(右)らと口上に並ぶ桂文吾さん(中央)=米子市末広町、米子コンベンションセンター
桂文枝さん(右)らと口上に並ぶ桂文吾さん(中央)=米子市末広町、米子コンベンションセンター

 山陰を拠点に活動する六代目桂文吾さん(84)=米子市皆生温泉2丁目=の襲名披露公演が25日、米子市末広町の米子コンベンションセンターであった。約50年間空席だった上方落語の大名跡「文吾」の復活を祝うため桂文枝さんらも駆けつけ、1800人が訪れた会場を沸かせた。

 文吾さんは京都市出身。14歳で五代目に弟子入りし、27歳の時に芸界を離れた。その後、縁あって米子市に移り住み、山陰のはなし家として活動を再開させ、昨年秋に地方在住ながら異例の襲名を果たした。

 披露公演の演目は、長屋のドタバタを描いた古典落語「天災」を選び、円熟の語りで笑いを誘った。

 披露口上には上方落語協会前会長の文枝さんが並び、自らの襲名が69歳だったことに触れて「80代で(襲名を)するのはすごいこと」と賛辞を贈った。人生100年時代を引き合いに出し「100歳まで生きれば、そのころには良い薬ができる。文吾という名前を背負って300歳ぐらいまで頑張ってほしい」と激励した。

 公演を終えた文吾さんは「とにかくほっとしている」と一言。今後について「山陰を拠点にするからには、意欲的に地元を題材にした落語を作っていきたい」と意気込みを語った。

  (新藤正春)