山陰中央新報に目を通す生徒=大田市仁摩町仁万、大田西中学校
山陰中央新報に目を通す生徒=大田市仁摩町仁万、大田西中学校

 日本新聞協会NIE実践指定校の大田西中学校(大田市仁摩町仁万)で30日、1年生対象の新聞教室があった。42人が山陰中央新報社の清水由紀子NIE担当から新聞の特長や読み方を学んだ。

 主な情報源はテレビという生徒が多く、まずは当日の山陰中央新報をめくって新聞に親しんだ。新聞クイズの答え探しをしたり、見出しやリードに印を付けたりして紙面や記事の構成を理解した。

 清水担当は、1面から見出しとリードに目を通す「朝10分で世の中をつかむ新聞の読み方」を紹介した後、偏見や思い込みが引き起こした国内外の事件を報じる記事を提示。テレビやインターネットに加え、複数の新聞、人との会話など「一つのニュースをいろいろな角度から見て、自分の考えを持とう」と呼びかけた。

 段和響(なおと)さん(13)は「テレビが好きで新聞には関心がなかったけど、読み方や作る人の工夫を知り、便利だと思った。今後は活用したい」と話した。

 大田西中は実践校2年目。昨年は現在の2、3年生が出前授業で新聞の読み方を学んだ。今後も全学年で新聞活用を進める。