1763年9月、17歳の仁助は勘定所見習となった。勤務地は津和野。「いよいよ津和野のご城下で働ける」と仁助の期待は募ったに違いない。勘定所で働くからには算学を身に付けて置かなければならないと考えたのだろうか、...