日本新聞協会NIE実践指定校の島根県立吉賀高校(吉賀町七日市)で6日、1年生対象の新聞教室があった。山陰中央新報社の清水由紀子NIE担当から、新聞の読み方や役割、フェイクニュースを見抜く情報収集術を学んだ。
本年度初めて実践校になり、本格的な新聞活用を前に開催。生徒35人は最初に新聞をめくり、身近な生活情報から世界情勢まで、多様な情報を一覧できる新聞の特長を理解した。
結論から先に書く「逆三角形」の記事スタイルを学んだ後、1面から見出しに目を通し、気になる記事はリード(第1段落)も読む「10分で世の中の動きをつかむ読み方」を習得。実際に当日の新聞の1面から全ての見出しに目を通し、気になる記事を選んで精読、コメントを書いた。
清水担当は、新聞8紙に掲載されたロシアのウクライナ侵攻の記事を提示し、見出しの違いを説明。新聞、テレビ、インターネット、人との会話など「多様な媒体から情報を得て、自分の考えを持とう」と助言した。
原田〓(玲の卩がマ)さん(15)は「新聞を短時間で読む方法が分かってよかった。ほかにもたくさんやりたいことがある中でも、少しずつ読んでみたい」と話した。