島根、鳥取両県が10日、新型コロナウイルスの感染者数を発表し、島根は617人、鳥取は過去最多を5日連続で更新する297人だった。新たなクラスター(感染者集団)の発生が島根で4件確認された。島根で医療機関に入院していた1人が死亡し、死者は累計20人となった。いずれも9日確認分。
島根は6日連続で500人を超えた。居住地別は出雲市256人、松江市55人、浜田市43人、大田市34人、安来市32人、益田市29人、雲南市19人、江津市8人、美郷町、隠岐の島町各5人、奥出雲町4人、県外2人、飯南町、邑南町、津和野町、海士町、知夫村各1人。ほかに調査中120人。
新たなクラスターは松江市で学校2校、保育施設1施設でそれぞれ5人以上を確認した。浜田保健所管内の学校で14人。クラスターは累計332件となった。
大田市立保育所1施設で関係者1人の陽性が判明し11日から臨時休所する。県警本部の40代警察官、県東部警察署の20代警察官、雲南市・飯南町事務組合掛合事務所職員、雲南消防本部職員、奥出雲町役場職員、大田市職員、浜田市弥栄支所職員各1人が感染したが、いずれも業務に支障はないという。
鳥取県は6日連続200人超。保健所管内別の内訳は、米子160人、鳥取市69人、倉吉68人。
琴浦町立船上小学校は関係者6人、同町立聖郷小学校は関係者1人、南部町立西伯小学校は関係者3人、11日は臨時休校や学級閉鎖にする。境港市立中浜小学校は関係者1人の陽性が判明し、10日から学級閉鎖。琴浦町立ふなのえこども園は関係者1人の陽性が判明し、11日は臨時休園する。日野町立ひのっこ保育所は関係者2人の陽性が判明し、11日まで登園自粛。
鳥取市職員2人、倉吉市職員1人の陽性も確認された。
累計感染者数は島根2万5191人、鳥取1万8482人。10日午前0時時点の確保病床使用率は島根(371床)が36・1%、鳥取(350床)が13・4%。宿泊療養は島根33人、鳥取150人、自宅療養は島根3114人、鳥取1265人。島根で1人が重症となっている。
(井上雅子)