読者の皆さんから、身近なテーマについてコメントを募り、山陰中央新報とSデジに掲載する「さんコメ!」。「生理にまつわるエトセトラ」に、たくさんの投稿をありがとうございました。紙面には全部載せていませんが、Sデジでは全ての投稿を読むことができます。記者の雑感もありますので、お楽しみください。(かっこ内はペンネーム。内容は一部要約・編集しています)。

 「生理の貧困」解消のために、学校のトイレに生理用品を置くようになりました。想像以上の消費に驚いています。子どもたちに遠慮する気持ちはないようです。そして何より、本来の目的である「生理の貧困の解消」になっているとは思えません。本当に困っている人に、届いているのでしょうか?

 「生理の貧困」とは、重い言葉だと思います。学生の頃は親にナプキンを購入してもらっていたはずで、何とも思っていませんでしたが、大人になると結構な出費で、「これがずっと続くのはばかにならんな」と思った気がします。かといって、量や臭いが気になって、交換をためらうわけにもいきません。生理は「月に一度必ずくる苦しいもの」に、他なりません。しかも、行事や旅行など大事なときに急になってしまうし、夏の暑い時や長時間トイレに行けない用事の時など、困ることはたくさん。また、ナプキンの出し入れに気を使う(男性が近くの席や場にいるなど)ことといった悩みは尽きません。ただ、これを男性に理解してくれとは思いません。うまく、説明することができないからです。(あんこちゃん)

中学校の女子トイレに置かれ始めた生理用ナプキン

 私は6歳の時、母が他界したので、初めて生理が来たときに、ナプキンを用意してくれていたのは、伯母でした。保健室の先生にも話しました。また、友だちのお母さんから、生理ノートをもらったこともあります。周りに、お母さんがいない女の子がいたら、助けてあげてください。また、使い捨ての生理用ナプキンが、肌に合わないことがありました。そのため、30代から布ナプキンを使っています。私にとってそのメリットは(1)肌に優しい(2)使い捨てナプキンの購入不要(3)ゴミが出ない(4)愛着がわく―です。デメリットは(1)購入費用がかかる(2)乾きにくい―です。使用後の布ナプキンは、セスキ炭酸ソーダ水を入れた専用バケツにつけおきした後、洗濯します。使い捨てナプキンと併用しながら、布ナプキンライフを楽しんでいます♡(やっこ)

 小学5年から生理が始まった。生理中、お腹も痛くなく、不快感もなく過ごした。21歳の時、占い師に言われた。子どもゴロゴロの人生だと。なんだか結婚するのが嫌になり、ずっと一人で暮らした。51歳の時、生理が終わった。パタッと終わり苦しみもなかった。その時思った。こんな立派な体に生んでもらったのに、結婚もせずにいたことを両親に謝りたかった。でも、面と向かうと何も言えなかった。(ドルチェ)

 男の子2人(小3、年長)の母です。生理中に子どもと一緒にお風呂に入るのは気を使います。子どもたちに生理のことを説明していなくて、いきなり血を見たらびっくりするかも!?と思って、床に落ちた血液をこっそりお湯で流しています。

 私が小中学生の頃、生理用ナプキンは今よりずっと厚みがあり、制服のスカートのポケットに入れると、膨らんでバレバレでした。廊下で落としてしまった時、学校イチのワルである同級生に拾われ「おーい落としたでー」と大きな声で言われ、恥ずかしくて知らん顔してしまった記憶があります。男女の性の違いについて、小さな子どもの頃から教えるべきだと思っています。女の子は「ナプキン」を使うようになる。その意味と大切さを男の子にもしっかり教える必要があります。大人になった時、女性を大切に思う男性が増えてほしいものですね。

 私は生理痛がかなりひどく、学校、職場を休むこともありました。小中学生の頃、体育を休む(見学する)と男子にバレバレだったので、とても嫌でした。勤務先の先輩から「生理は病気じゃないんだから、しっかり仕事して」と言われたことがあります。今ならパワハラ? 人それぞれ症状は違うもの。生理痛のひどい私は、怠け者のように思われたのでしょう。女性が女性を理解できないのは悲しいですね。

月経カップ

 65歳です。最近は遠慮なく語れていいですね。生理前は腹痛があり大変でした。今のように休めなくて鎮痛剤も十分ではなく頑張るしかなかったですね。ナプキンも薄くなり、吸水量も良くなって本当にうらやましいです。テープも羽もなくて、ずれることもあり苦労しました。

 出張中のバスの中で漏れました! しかも、よりによって薄グレーのパンツ。たまたま着ていた赤いカーディガンを腰に巻いて、何とかやり過ごしました。

10 高校生から社会人時代は、生理が重くて鎮痛剤が手放せませんでした。生理前の心の不安定もあったので、婦人科の門をたたきました。先生からおすすめされたのは低用量ピルでした。それを使うことで、生理痛は軽くなり心もずいぶん安定しました。また、定期的に婦人科へ通うきっかけができたことで、妊娠、出産へ向けての体づくりについても意識が向くようになりました。
 それから結婚と引っ越しを機に、婦人科への通院が難しくなった&妊娠を望むようになったので、ピルを飲むことはなくなりましたが、ずいぶん助けられたなと思います。ただ、お薬なので副作用も多少なりともあり、慣れるまで体調不良になることもありました。それでも続けていくことは本人の意思と体調次第なのかなーと思います。あくまで選択肢の一つかなと。
 現在はありがたいことに2児の母になることができましたが、妊娠を目指していた間には「生理」がどれほど大切なものなのかを、ひしひしと感じました。恥ずかしさなどがある子も多いかもしれませんが、女の子にとって大切な自分の体のことなので、しっかり向き合っていけるツールとして婦人科にかかっておくことはとっても大切だと思っています。(みかん大福)

女性トイレの個室に設置されている、無料で生理用ナプキンを提供する機器(資料)

11 私は出産後、別人のように楽になりましたが、子どもの頃は生理痛が重い方でした。なぜか脱水中の洗濯機につかまると痛みが和らいだ、というか気が紛れるので、シーツなどなかなか洗わないものを生理中によく洗っていました。
 余談かもしれませんが、東日本大震災の避難所で、支援物資の生理用ナプキンを見た年配の男性が「そんなもの配ってるんじゃない!」と怒鳴ったという、新聞で読んだエピソードが、生理になる度に思い出されます。娯楽品か何かと誤解されたという風に話が結ばれていたと記憶していますが、それほどに男性には生理というものが理解されていないことにびっくりしました。わが家の子どもたちにはさりげなく、こういうものがあるんだよ、と話すようにしています。

12 若い頃、生理痛でずいぶん悩みました。頭痛と下腹部の鈍痛。とにかくその頃は薬で散らすしかなくて。自然療法やら学んでわかったことから。市販のナプキンの素材が体に良くないことがわかり、すぐに家にあったネル素材で布ナプキンを作り、仕事にも持参しました。すぐに下腹の鈍痛はなくなり、うれしかったことは今でも鮮明に覚えています。そして、洗い替えに枚数を増やして。生理の時は布オムツのように、においもあり、アロマに浸して洗って干してを習慣にしました。そして、冷えが大敵!特に足首や腰を冷やさないように。大切なツボがあるのです。あとは生理痛も何かの意味があると思います。私は6年間赤ちゃんができませんでしたから。女性は子宮に薬品やらがたまるとのこと。子宮の色やにおいが、人それぞれ違うとも聞いたことがあります。ゆくゆくは赤ちゃんのベッドになる場所なので、娘の子宮はピンクのフカフカベッドにしてあげたいと思うのであります。

記者雑感

 経済的な理由で生理用品が買えない「生理の貧困」という言葉が広まるなど、メディアが生理を取り上げることが増えました。生理痛や精神的な不調に加え、ナプキンの用意や処理などの煩わしさがあることを、男性が知る機会になっていると思います。
 布ナプキンを使うなど、生理期間を少しでも快適に過ごそうと工夫する人が増えてきています。生理用品の選択肢が増え、自分に合うものを選べるようになっったことも、良い変化だと感じます。
 記者は鎮痛剤が必要になるほど重い生理痛の経験はなく、出血量の多さに困ったこともほとんどありません。反対に大人になっても生理周期が定まらず、出血が明らかに少ない周期があるなど、別の心配や困りごとがありました。生理は人それぞれ違うものだと、投稿から改めて感じました。 (担当記者)

次回テーマ 「配偶者を、どう呼ぶ?」

 次回のテーマは「配偶者を、どう呼ぶ?」です。「夫」「だんな」「主人」「妻」「嫁」など人によってさまざま。呼び方次第で「主従関係を連想させる」と感じる人もいれば、気にしない人もいます。人との会話で、どう呼ぶか迷うときはありますよね。コメントはツイッターとLINEで募ります。ツイッターは「 #さんコメ 」をつけて、つぶやいてください! 7月中に特集を組みます。

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