米子市淀江町に伝わる和傘「淀江傘」の製作に米子白鳳高校(米子市淀江町福岡)の生徒が取り組んでいる。「淀江傘伝承の会」の山本絵美子会長の指導を受け、11月の完成を目指して作業に励み、地元の伝統文化を学ぶ。
郷土芸能の授業を使って、生徒11人が取り組む。7~11月の計10回の授業で、竹や因州和紙などを使って直径90センチ、長さ150センチの「白張り踊り傘」を仕上げる。
傘の骨組み作りの授業で、生徒は細かい作業に苦戦しながらも、真剣な表情で黙々と取り組んだ。
山本会長は「素晴らしい傘を作ってやるぞという気持ちが生徒たちから伝わってくる」とし、前田真凰(まお)さん(16)は「作業は難しいけれど、丈夫な傘を作りたい」と意気込んだ。
(坂本彩子)