らせんを描くように葉を伸ばしたサンセベリア=浜田市熱田町
らせんを描くように葉を伸ばしたサンセベリア=浜田市熱田町

 浜田市熱田町の日原隆さん(88)が育てた観葉植物サンセベリア(和名・トラノオ)の葉が、らせんを描くように成長した。日原さんは栽培歴20年以上だが初めて見たと言い、島根県吉賀町出身の彫刻家・澄川喜一さんの作品の「そりとむくり」のようだと喜んでいる。

 サンセベリアは多年草の多肉植物で、肉厚でつややかな葉が地中から立ち上がるように伸びる。

 日原さんは2年前、鉢の中で葉がねじれた新芽を発見。珍しいと思い株分けして別の鉢に植え替えた。他の鉢と同じように育てたが、上部でらせんを描く草丈約80センチの葉に、約30センチの葉が絡みついた状態に成長した。

 鳥取県南部町、とっとり花回廊園芸部の原明仁さんによると、株分けなどで根が傷ついた場合にまれに起こるが「ここまできれいにくねるのは珍しい。サイズや葉色といい愛情たっぷりに育ったのがよく分かる」と推察した。

 日原さんは「テレビの横に置いて枯れるまで見守りたい」と話した。
      (中村成美)